ハウスメーカーの坪単価ランキング【2024年版】大手、ローコストを一覧比較
- カテゴリー
ハウスメーカーや工務店を選ぶ際の基準となる坪単価は、主に3つの価格帯に分類され、それぞれに特徴があります。
種別 | 坪単価 | 特徴 |
---|---|---|
ローコスト | 40~65万円 | ・規格型のローコスト住宅がメイン ・間取りの自由度は低い |
ミドルクラス | 65~85万円 | ・大手ハウスメーカーも選択肢に ・間取りの自由度もある |
ハイグレード | 85~110万円 | ・建築設計事務所も選択肢に ・間取りがこだわれ重量鉄骨も可能に |
この記事では、各価格帯ごとにおすすめのハウスメーカーをランキング形式でご紹介します。
また、坪単価の仕組みについてもわかりやすく解説していますので、マイホームづくりの参考にしてください。
大手リクルートが運営する「SUUMOカウンター注文住宅」は、無料で注文住宅の相談ができるサービスです。
中立的な立場で営業は一切しないと宣言しており、大手なので信頼性も高いです。
店舗の他、電話やZOOMを使用して家からでも相談できるので、初めて家づくりをする人は気軽に活用してみてください。
坪単価別の人気ハウスメーカーランキング比較表
人気ハウスメーカーの平均坪単価を一覧でご紹介します。
今回は、「ローコスト」「ミドルクラス」「ハイグレード」の3つの価格帯に分けて、代表的な住宅会社をピックアップしています。
種別 | 目安単価 | 対応会社 |
---|---|---|
ローコスト | 40~65万円 | ローコスト住宅 |
ミドルクラス | 65~85万円 | 地元工務店や中堅ハウスメーカー |
ハイグレード | 85~110万円 | 大手ハウスメーカー、 建築設計事務所 |
LIFULL HOME’Sでは、自分の予算に合ったハウスメーカーのカタログを無料で取り寄せることができます。
すでに予算が決まっている場合、このサービスを活用すると効率的に自分に合う住宅会社が見えないかもしれません。
ローコスト住宅(65万円以下)のランキング
気になるメーカー名をクリックすると、評判や口コミが確認できる詳細ページに移動できます。
メーカー名 | 坪単価 | 特徴 |
---|---|---|
タマホーム | 40万円~ | ローコスト住宅=タマホームと言っても過言ではない。知名度も実績も全国トップクラス 公式サイトを見る |
アイフルホーム | 55万円~ | LIXILグループが運営するローコストのハウスメーカー。フランチャイズ制で全国に営業所がある 公式サイトを見る |
アキュラホーム | 55万円~ | 「品質も価格もあきらめない」がモットー。完全自由設計の家が売りで、最近ではミドルクラスの住宅にも対応 公式サイトを見る |
クレバリーホーム | 55万円~ | フランチャイズ制なので全国に営業所がある。ローコストでありながら外壁タイルが標準仕様 公式サイトを見る |
ユニバーサルホーム | 50万円~ | 地熱床システムが人気。低予算なのにALC外壁材を標準装備 公式サイトを見る |
レオハウス | 45万円~ | ヤマダ電機グループの住宅会社。桧家住宅よりも低予算で家が建つ。金額満足度1位を獲得 公式サイトを見る |
桧家住宅 | 65万円~ | 「Z空調」の名称で知名度アップ。ヤマダ電機のグループ会社 公式サイトを見る |
アイダ設計 | 40万円~ | ローコストのなかでも低予算で自由設計の注文住宅が建てられます。建築実績は年間2,000棟以上 公式サイトを見る |
フジ住宅 | 60万円~ | 大阪府では住宅着工棟数6年連続No.1 公式サイトを見る |
ローコスト住宅会社では、タマホームが人気で、全国的に高い受注実績を誇ります。
また、アイフルホーム、クレバリー、ユニバーサルホームなどのフランチャイズ系3社も、やはり実績が十分です。
同じくローコスト住宅で人気が高いアキュラホームは、2023年3月に会社名を「株式会社AQ Group(※)」に変更し、従来のローコスト住宅だけではなく、「完全自由設計」の住宅として幅広い価格帯の家づくりに対応するようになり、注目を集めています。
(※会社名は変わりましたが、注文住宅のブランドとして「AQURA HOME」という名称は継続されています)
ミドルクラス(85万円以下)のランキング
ミドルクラスの人気ハウスメーカーには、全国的なハードルが高い中堅ハウスメーカーと地元密着の工務店が多く、住宅選びが難しい価格帯でもあります。
選択肢が多い分、しっかり比較してから選ばないとコスト面で損をしてしまう可能性があるので注意しましょう。
メーカー名 | 坪単価 | 特徴 |
---|---|---|
一条工務店 | 65万円~ | 高気密高断熱住宅を得意としており、年間の建築棟数では全国No.1 公式サイトを見る |
アキュラホーム | 65万円~ | 完全自由設計の家としてミドルクラスの住宅にも対応。剛木造「超空間の家スマート」などが人気 公式サイトを見る |
トヨタホーム | 80万円~ | TOYOTA自動車のグループ会社なので信頼度は高く、質の高い鉄骨造の住宅が手掛ける 公式サイトを見る |
三菱地所ホーム | 80万円~ | 木造と鉄骨のハイブリッド工法(FMT構法)だから間取りも自由自在 公式サイトを見る |
ヤマダホームズ | 65万円~ | ヤマダ電機の住宅部門。家電や家具まるごとサービスの「フル装備住宅」が人気 公式サイトを見る |
セルコホーム | 70万円~ | カナダの輸入住宅。レンガの家が特徴的。家の大きさで価格を固定するサイズ定額システムが話題 公式サイトを見る |
サンヨーホームズ | 65万円~ | 災害に強い軽量鉄骨住宅を低予算で建てることができるとして高い人気を得ている 公式サイトを見る |
一条工務店は積水ハウスを超えた人気を誇り、高気密・高断熱の住宅を提案よりもリーズナブルに提供しています。
また最近ではアキュラホームもミドルクラスの価格帯に積極的で、高気密・高断熱の家が有名メーカーよりも一段安く作れると人気を集めています。
先程も書いたようにアキュラホームは「完全自由設計」のハウスメーカーとして幅広い価格帯に対応するようになったので、コストを抑えつつ性能の高い家を建てたい人は、一度カタログを読んでみるのがおすすめです。
(カタログは公式HPから申し込めます。超空間の家、平屋、3階建て、二世帯住宅など色々なパターンのカタログがあります)
ハイグレード(110万円以下)のランキング
ハイグレードの価格帯では、実績や取り組みにおいても申し込まれない企業が集まっています。
メーカー名 | 坪単価 | 特徴 |
---|---|---|
積水ハウス | 90万円~ | 実績、知名度ともに国内No.1のハウスメーカー。木造、軽量鉄骨、重量鉄骨すべてに対応 公式サイトを見る |
ダイワハウス | 85万円~ | 知名度、実績ともに積水ハウスと張り合えるハウスメーカー。天井が高い家が人気 公式サイトを見る |
三井ホーム | 90万円~ | 三井ブランドとも言われる高級志向のハウスメーカーで、医師や弁護士などの施主が多い 公式サイトを見る |
ヘーベルハウス | 100万円~ | 重量鉄骨の家づくりでは国内シェアNo.1。最強外壁ALCヘーベルも人気 公式サイトを見る |
大成建設ハウジング | 100万円~ | 地震や台風などの災害に強いRC(鉄筋コンクリート)住宅といえばパルコン 公式サイトを見る |
住友林業 | 90万円~ | ビッグフレーム構法を採用しており、木造住宅でも鉄骨住宅並みの大空間をつくることができる 公式サイトを見る |
スウェーデンハウス | 85万円~ | 2015年から7年連続でオリコン「顧客満足度1位」を獲得。スウェーデンの輸入住宅で断熱性が高い 公式サイトを見る |
パナソニックホームズ | 85万円~ | パナソニックブランドの住宅。家電メーカーらしくスマートハウスやゼロエネルギー住宅に強い 公式サイトを見る |
セキスイハイム | 85万円~ | 「スマートハイム」「おひさまハイム」など、ゼロエネルギー住宅が得意 公式サイトを見る |
ハイグレード住宅では、積水ハウス、スウェーデンハウス、セキスイハイムなどの特徴で、自分たちが望む家の構造や機能を考慮しながら選んでください。
住宅を建てる地域や土地の形状などによっても金額が変わるため、「坪単価で会社を決める」というより、「坪数と予算額で会社を決める」という考え方がより分かりやすいでしょう。
たくさんの住宅会社を比較検討して、自分の理想に近い会社を見つけて、後悔しない家づくりを目指してください。
カタログは無料で請求できるものが多いため、気になる会社はとりあえずカタログを取り寄せて、じっくりと内容を検討してみてください。
坪単価とは? 注文住宅を建てる前に知っておきたいこと
注文住宅を建てるあたり、まずは「坪単価」について最低限知っておきたいポイントがあります。
それは、「坪単価 × 坪数」で単純に家の建築総額が計算できるわけではない、ということです。
坪単価とは、あくまでも「建物本体価格」を「家の大きさ(坪数)で割った金額」でしかありません。
そのため、建築費用には建物本体価格のほかに、付帯工事や諸経費といった別途の目安として、総合費用は建物本体価格に3割ほど上乗せした金額と考えて良いでしょう。
この追加の3割の内訳としては、付帯工事で約2割、諸経費で約1割とされています。
ちなみに、坪単価から計算した建物本体価格が2,000万円であれば、その総費用は2,600万円程度になると考えられます。
すでに重要なポイントとして、「坪単価はハウスメーカーや工務店が公式に発表している金額ではない」という点もあります。
実際の金額は家を建てる土地や建築内容などによって変動するため、注意が必要です。
詳細な計算方法や具体的な注意点については、次のセクションで解説しますが、まずは以上の基本的なポイントを置いてください。
坪単価の計算方法と注意点
ここからは、坪単価の具体的な計算方法や注意点について詳しく解説していきます。
一言で「坪単価」といっても、実際の計算方法は住宅会社や営業マンによって異なることが多く、会社によっては一般的ではない計算方法を採用している場合がある為、慎重に見ることが必要です。
以下に、知っておくべきポイントをまとめましたので確認してみましょう。
「坪単価」は公表されているものではない
例えば、「タマホームの坪単価は45万円」「一条工務店の坪単価は70万円」といった情報を見たり聞いたりしても、それはタマホームや一条工務店が公式に発表している金額ではないということです。
営業マンに聞いた際も、「当社の坪単価は平均70万円~80万円程度です」と答えられることもありますが、それも比較的目安としての回答です。
多くの人が「坪単価」という言葉を使うので、つい公式な金額だと勘違いしてしまいがちですが、あくまで目安であるという点を忘れないようにしましょう。
計算方法は「本体工事価格÷延べ床面積」
一般的な坪単価の計算式は、「本体工事価格÷坪数(延床面積)」です。
たとえば、30坪(約100㎡)の建物本体価格が2,400万円の場合、「2,400万÷30坪」 =80万円となり、坪単価は80万円と計算されます。
多くの住宅会社が、このような計算方法をもとに坪単価を参考価格として提供しています。
会社によって異なる計算方法にも注意!
一般的な坪単価の出し方は「本体工事価格÷坪数(延床面積)」ですが、住宅会社や営業マンによっては異なる方法で計算されることもあります。
例えば、建物本体価格だけでなく、付帯工事の費用も含めた総額を坪数で割るケースがあります。
この場合、坪単価は高くなりますが、すでに付帯工事費が含まれているため、出て来た総額費用により近い数字になります。 ただし、この方法でも諸経費は含まれていないため、最終的な総費用は少し上がることが多いです。
古家の解体費、上下水道の引き込み工事、地盤改良費、電気やガスの引込工事など、建物本体とは別に発生する費用のこと。一般的に「本体価格工事の2割程度」の金額になる。
ちなみに、建物本体価格が2,400万円の場合、付帯工事を含めた総費用は2,880万円程度となります。
この費用総をもとに坪単価を計算すると、「2,880万円÷30坪=96万円」となり、最初に計算した80万円の坪よりも高くなります。
このように計算方法が少し違うだけで、坪単価は簡単に10万円~20万円違ってくるので注意が必要です。
よくある例としては、坪数を「延床面積」で計算せず、「施工床面積」でカウントするケースです。
延床面積よりも施工床面積の方が当然広くなりますので、見かけ上の「坪数」が増えることになります。
すると当然、1坪当たりの単価を安く見せることができますので、こういった計算方法を採用している業者には注意が必要です。
坪単価は、計算方法が少し違うだけで10万円~20万円程度簡単に変わることがあります。
よくある例として、坪数を「延床面積」ではなく「施工床面積」で計算するケースがあります。
施工床面積は延床面積よりも広くなりがちで、見かけ上の坪数が増えるため、1坪あたりのあたりを淡く見ることができます。
大事な計算方法を採用している業者もありますが、坪単価について営業マンに確認する際は、どのような計算式で算出したのかをしっかり確認しますようにしましょう。
坪単価についての知識をしっかり身につけておくことで、住宅会社との会話に合う際にも、自分に合った価格帯やプランを考えてご利用いただけます。
坪単価はなぜ大事?その意味と役割について
注文住宅を検討する際に、「坪単価」にはいくつかの注意点がありますが、それを理解した上での交渉方法を統一できれば、住宅会社を効率的に比較するための重要な指標となります。
坪単価の意義や役割について、詳しく解説いたします。
坪単価は「コストパフォーマンス」の目安
坪単価は、各住宅会社の「コストパフォーマンス」を目的の目安として活用されています。
住宅全体の金額は広さによって変わりますが、「1坪あたりいくらかかるのか」を知ることで、各住宅会社が提供する住宅のグレードがわかりやすいでしょう。
このため、不動産の専門知識がない方にとっても、非常にわかりやすい評価と言えるでしょう。
ただし、「坪単価」は現在参考数値であることを忘れないようにしましょう。
同様に、タマホームであれば、人気商品「大安心の家」の坪単価を指すことが多いですが、別の商品だと異なる坪単価になる場合もあるのです。
特に住宅会社の営業マンが口にする坪単価は、その会社で一番人気の住宅商品を指しているケースがほとんどです。
家の構造によって金額が異なる
坪単価は、住宅の構造によっても変動します。
例えば、積水ハウスの営業マンから坪単価が75万円と説明された場合、この金額が「木造住宅」に該当するものなのか、「鉄骨住宅」 」に該当するものなのかを確認しなければ、正確な比較ができません。
一般的な住宅構造には「木造」「鉄骨」「RC(鉄筋コンクリート)」の3種類があり、それぞれの坪数の目安は以下のとおりです。
構造 | 目安の坪単価 |
---|---|
木造住宅 | 70万円~ |
鉄骨住宅(軽量鉄骨) | 80万円~ |
鉄骨住宅(重量鉄骨) | 90万円~ |
RC住宅(鉄筋コンクリート) | 100万円~ |
当然ですが、木造住宅がもっとも安く、RC住宅がもっとも高くなるはずです。
このように家の構造によって坪単価は変わってくるので、営業マンに話を聞く際には、「どの商品の坪単価なのか?」という点を忘れずに確認しましょう。
小さな家ほど坪単価が高くなる傾向がある
同じ住宅商品であっても、家の大きさによって坪単価は変わってきます。
例えばある住宅会社で家を建てる際に、35坪の家では「坪単価45万円」だったとします。
これが40坪に広くなった場合、同じ坪単価45万円ではなく、「坪単価42万円」程度にコストが下がることがほとんどです。
家の大きさ | 坪単価 | 本体工事価格 |
---|---|---|
30坪の家 | 47万円 | 1,510万円 |
35坪の家 | 45万円 | 1,575万円 |
40坪の家 | 42万円 | 1,680万円 |
家が小さくなると坪単価が高くなる理由は、家のサイズに応じて必要となる設備(キッチンやバスルーム、トイレなど)のコストがあるためです。
これら設備品は、家が小さくなったからといって仕入れコストが下がる訳ではないため、坪単価が高くなりやすいのです。
「家が少ないなら使う木材の量が足りないのでコストが下がる」というイメージを持つ方もいますが、実際には、使用する木材の量は坪数が減っても大きく変わりません。
主な理由は、設備費用によるものです。
同じ会社・同じ商品でも「家の形」で上下する
坪単価は家の大きさだけでなく、家の形状によっても変わります。
例えば、同じ2階建てでも、1階と2階の坪数が均等な「総二階建て」の家と、1階が大きい2階が小さい「部分二階建て」の家では、坪単価が違います。
1階、2階ともに17坪あった合計34坪で「総二階建て」の家があったとします。
この家の坪単価が45万円とすると、同じ34坪でも、1階が20坪で2階が14坪の「部分二階建て」の家になると、坪単価はおそらく47万円ほどに上がるでしょう。
家の外観がシンプルであれば坪単価は安く、複雑であれば高くなる傾向があります。
部分二階建ての家は、1階部分が広く基礎のサイズが増えるほか、屋根の面積も増加するためコストが高くなるからです。
たとえば、35坪程度の家を基準にした場合、総二階と部分二階の間では30万円~50万円程度の総工費の差が生じ、坪単価も少し高くなる傾向があります。
家を建てる場所でも坪単価は変わる
家を建てる地域や土地の形状も坪単価に影響を及ぼします。
たとえば、狭小地や変形地では、土地の形に合わせた建物設計が必要になるため、建物の形状が複雑になり、坪単価が高くなる傾向にあります。
また、東京などの都心部で建てる場合、地方都市よりも坪単価は高くなります。
都心部が高い理由には、職人の人件費が高いことや、廃材処理費用が地方よりも高額になることが含まれます。
以下は、都道府県別の坪単価上位3地域の例です。
順位 | 都道府県名 | 目安単価 |
---|---|---|
第一位 | 東京都 | 118.7万円/坪 |
第二位 | 神奈川県 | 108.6万円/坪 |
第三位 | 大阪府 | 107.9万円/坪 |
都道府県別の平均坪数については、記事の後半に一覧リストを掲載していますので、こちらも参考にしてください。
このように、坪単価は家の広さや形、構造、建てる場所によって大きく変動します。 坪単価を参考にする際は、これらの考慮も考慮し、正しい目安として活用することが重要です。
坪単価「○○万円」で建てられる家のイメージ
ここでは、坪単価ごとに建てられる注文住宅のイメージを具体的にご紹介します。
例えば「坪単価45万円~60万円で建てられる家」というように、30坪の建物を目安として、それぞれの価格帯の注文住宅をピックアップしています。
間取り例を参考にして、どのような家が建てられるかをイメージしてみてください。
今回は各価格帯ごとに1軒ずつ取り上げていますが、より多くの間取りを見たい場合は、各ハウスメーカーからカタログを無料で取り寄せて、さまざまな間取りを比較するのも良いでしょう。
坪単価40~65万円で建てられる家
社名 | タマホーム |
延床面積 | 29.5坪(97.70㎡) |
本体工事価格 | 1,380万円(推定) |
推定坪単価 | 46,7万円 |
こちらの住宅は片流れ屋根を採用し、1階と2階の面積が同じ総二階建ての構造です。
坪単価50万円以下に抑えるためには、ローコスト住宅の提供を行う住宅会社に依頼するのが理想的です。
標準仕様からキッチンやバスルームをグレードアップするのは難しいため、初めから希望の仕様が標準装備されている住宅会社を選ぶことがポイントです。
間取りの自由度にこだわらない場合には、タマホームのようなローコスト住宅も十分に検討できます。
坪単価65~85万円で建てられる家
社名 | ウィザースホーム |
延床面積 | 30.8坪(101.85㎡) |
本体工事価格 | 2,100万円(推定) |
坪単価 | 68.1万円 |
こちらは、2階にリビングを配置した間取りで、屋上には芝生の庭がついている住宅です。
建物の形状は総二階ですが、角が多く複雑な形状をしています。
また、1階にはファミリークローゼットがあり、2階にはインナーバルコニーを採用しているため、少々の雨でも使用しやすい設計になっています。
このように、坪単価が少し上がることで、間取りの自由度や実用性を高めた仕様が実現できるため、暮らしやすさが向上します。
ウィザースホームのようなミドルクラスのハウスメーカーは、充実した標準設備が揃っており、快適で機能的な空間が広がります。
坪単価85~110万円で建てられる家
社名 | スウェーデンハウス |
延床面積 | 29.7坪(98.38㎡) |
本体工事価格 | 2,750万円(推定) |
坪単価 | 92.5万円 |
外観だけを見ればシンプルな印象ですが、スウェーデンハウスの住宅は高性能で、気密性・断熱性において業界トップクラスです。
ウィザースホームよりも坪単価は20万~25万円ほど高くなりますが、その理由は性能の高さにあります。
例えば、木製のトリプルガラスが標準装備されており、他のハウスメーカーや工務店では真似できないような仕様が特徴です。
さらに、スウェーデンハウスは建物の性能だけでなく、長期的なメンテナンスや保証面でも高い評価を得ており、顧客満足度で8年連続1位に選ばれた実績もあります。
こうした充実した性能と保証が、スウェーデンハウスの大きな特徴であり、住まいの品質を重視する方に支持されている理由といえます。
相場はいくら?都道府県ごとの平均坪単価と坪数一覧
注文住宅を建てるにあたり、地域ごとの平均的な坪単価を参考にすることが重要です。
以下に、都道府県別の平均坪単価をまとめた一覧表をご用意しましたので、建築予定の地域がどの程度の坪単価なのかを確認してみてください。
計算方法の内訳は明記されていませんが、金額から想定すると、おそらく「本体工事価格+付帯費」まで含めた金額であると予想します。
都道府県名 | 建築費/万円 | 延床面積/坪 | 坪単価/万円 |
---|---|---|---|
北海道 | 3,768 | 38.8 | 97.1(+10.2) |
青森県 | 3,442 | 39.2 | 87.8(+2.0) |
岩手県 | 3,117 | 35.4 | 88.0(+1.1) |
宮城県 | 3,561 | 38.5 | 92.6(+7.5) |
秋田県 | 3,352 | 37.6 | 89.1(+5.3) |
山形県 | 3,579 | 38.6 | 92.7(+7.8) |
福島県 | 3,774 | 39.4 | 95.9(+3.7) |
茨城県 | 3,366 | 35.9 | 93.8(+5.1) |
栃木県 | 3,383 | 35.0 | 96.6(+8.7) |
群馬県 | 3,317 | 36.0 | 92.2(+4.9) |
埼玉県 | 3,849 | 37.5 | 102.7(+6.5) |
千葉県 | 3,739 | 37.5 | 99.6(+3.0) |
東京都 | 4,352 | 36.7 | 118.7(+9.5) |
神奈川県 | 4,103 | 37.8 | 108.6(+5.5) |
新潟県 | 3,532 | 38.3 | 92.2(+3.9) |
富山県 | 3,565 | 39.7 | 89.7(+2.6) |
石川県 | 3,562 | 37.4 | 95.1(+10.9) |
福井県 | 3,483 | 37.9 | 92.0(+7.5) |
山梨県 | 3,338 | 36.8 | 90.8(+4.1) |
長野県 | 3,684 | 35.4 | 104.1(+8.7) |
岐阜県 | 3,593 | 37.5 | 95.8(+3.2) |
静岡県 | 3,641 | 37.8 | 99.1(+3.3) |
愛知県 | 3,958 | 38.6 | 102.5(+8.2) |
三重県 | 3,783 | 38.0 | 99.6(+7.3) |
滋賀県 | 3,946 | 41.1 | 95.9(+2.2) |
京都府 | 3,907 | 36.2 | 107.8(+11.1) |
大阪府 | 4,125 | 38.2 | 107.9(+8.1) |
兵庫県 | 3,980 | 38.2 | 104.2(+8.2) |
奈良県 | 3,825 | 37.0 | 103.5(+9.8) |
和歌山県 | 3,780 | 37.1 | 102.0(+6.6) |
鳥取県 | 3,438 | 36.1 | 95.4(+10.4) |
島根県 | 4,066 | 38.6 | 105.4(-0.4) |
岡山県 | 3,843 | 37.3 | 103.1(+4.5) |
広島県 | 3,856 | 37.9 | 101.8(+9.4) |
山口県 | 3,472 | 35.2 | 98.6(+4.6) |
徳島県 | 3,092 | 34.5 | 89.5(-6.3) |
香川県 | 3,555 | 35.7 | 99.5(+6.5) |
愛媛県 | 3,167 | 33.9 | 93.3(-0.7) |
高知県 | 3,325 | 35.2 | 94.4(+2.8) |
福岡県 | 3,625 | 37.1 | 95.8(+5.8) |
佐賀県 | 3,598 | 37.5 | 95.9(+8.2) |
長崎県 | 3,236 | 34.9 | 92.7(+3.7) |
熊本県 | 3,481 | 35.6 | 97.8(+5.0) |
大分県 | 3,682 | 35.6 | 103.5(+9.6) |
宮崎県 | 3,482 | 35.0 | 99.5(+8.5) |
鹿児島県 | 2,960 | 31.2 | 94.8(+3.7) |
沖縄県 | 3,843 | 36.5 | 105.3(+4.1) |
全国平均 | 3,715 | 37.1 | 100.0 |
よくある質問
坪単価に関して、今回紹介しきれなかった部分や、インターネットなどでよく質問されている内容をまとめてみました。
坪単価を安くする方法はあるの?
坪単価そのものは公式な数字ではないため、「坪単価を1万円安くしてもらえませんか?」という交渉は基本的にはできません。
ただし、建築費全体を抑える工夫をすれば、結果的に坪単価も下がります。
建築費を抑えるには、例えば家を小さくするのが手っ取り早い方法です。
家の大きさは変えたくない場合には、総二階建てなどシンプルな形状にしたり、瓦屋根を陸屋根に変更するなどでコストを調整できます。
また、システムキッチンやバスルームのグレードを下げることで差額分を節約するのも一案です。
なぜハウスメーカーより地元工務店のほうが安いのですか?
一般的に、積水ハウスやダイワハウスといった大手ハウスメーカーよりも、地元に密着した工務店のほうが坪単価が低い傾向があります。
これは「人件費」「宣伝広告費」、住宅展示場の維持管理費などが大きく関係しています。
ハウスメーカーは多くの従業員を抱えているため、その人件費が住宅価格に反映されます。
また、全国的なテレビCMや展示場の維持費もかさむため、こうしたコストが坪単価を押し上げる要因となっています。
坪単価は税込価格?それとも税抜価格?
一般的にハウスメーカーや工務店が提示する坪単価には消費税が含まれていないことが多いです。
本体工事価格と付帯工事には消費税がかかりますが、土地代金には消費税は課されません。
見積もりの際には、税抜きか税込みかも必ず確認しましょう。
延床面積と施工床面積での坪単価の違いは?
坪単価は通常、「本体工事価格を延床面積で割ったもの」として計算されますが、一部のハウスメーカーや工務店は施工床面積で割ることもあります。
施工床面積で割ると坪単価が安く見えるため、見かけ上お得に感じる人もいます。
たとえば、本体工事価格が2,000万円、延床面積が40坪の場合、2,000万円 ÷ 40坪 = 坪単価50万円
となります。
しかし、延床面積に含まれない小屋裏収納や玄関ポーチ、バルコニーなども含めて50坪で計算すると、2,000万円 ÷ 50坪 = 坪単価40万円
となり、10万円の差が出てきます。
このように、坪単価が10万円も安く見えるため、施工床面積で計算する会社には注意が必要です。
まとめ
注文住宅の坪単価は、あくまで目安の数字に過ぎません。
ハウスメーカーや工務店によって計算方法が異なることが多いため、営業マンの言葉を鵜呑みにせず、必ず計算方法を確認することが大切です。
坪単価の仕組みを理解して、同じ基準で比較するならば、効率的な指標として活用できます。
ただし、最終的な建築費用は、家の形状や立地、設備などによって大きく異なります。
坪単価に固執しすぎず、自分が希望する家の坪数と総額予算を基に、適した住宅会社を探すことも重要です。
カタログを取り寄せる際には「予算○○○○万円の家」といった形で予算に合わせたものをリクエストし、候補をすべてピックアップしてから各社を比較検討するのが良いでしょう。
家づくりで後悔しないためには、時間をかけて下調べをし、しっかりと比較することが非常に大切です。理想の家を手に入れるために、ぜひ慎重に計画を進めてください。